JICA青年海外協力隊の募集は1年に2回。
海外協力隊に要請がある仕事は、9つの分野で190職種以上あります。
その中で、常に必要とされている分野の一つは保険・医療の分野。
看護師の資格があればJICA青年海外協力隊に応募可能です。
青年海外協力隊の看護師の仕事に興味があるという方は、派遣期間、仕事内容、給料など疑問がたくさんあると思います。
今回は「青年海外協力隊の看護師の募集要項」「青年海外協力隊の派遣期間、仕事内容、給料」などについて紹介します。
- 青年海外協力隊の看護師の仕事に興味がある
- 青年海外協力隊の仕事内容や給料について知りたい
青年海外協力隊について
青年海外協力隊はJICAのボランティア事業の一つです。
青年海外協力隊とは
JICAボランティア事業は日本政府のODA予算により、独立行政法人国際協力機構(JICA)が実施する事業です。開発途上国からの要請(ニーズ)に基づき、それに見合った技術・知識・経験を持ち、「開発途上国の人々のために生かしたい」と望む方を募集し、選考、訓練を経て派遣します。
~中略~青年海外協力隊は事業発足から50年以上という長い歴史を持ち、これまでにのべ4万人を超える方々が参加しています。
応募できるのは20~69歳の方で、日本国籍を持つ方です。募集期間は年2回(春・秋)、活動分野は農林水産、保健衛生、教育文化、スポーツ、計画・行政など多岐にわたります。自分の持っている知識、技術、経験などを生かせるのがJICA海外協力隊の特徴です。派遣期間は原則2年間ですが、1ヶ月から参加できる短期派遣制度もあります。
JICA海外協力隊 公式ホームページより
要請のある分野について
海外協力隊は、開発途上国から9分野190職種以上の要請があります。
- 計画・行政
- 農林水産
- 鉱工業
- 社会福祉
- 保健・医療
- 人的資源
- 商業・観光
- 公共・公益事業
- エネルギー
看護師は主に保健・医療の分野
看護師の仕事内容
看護師の要請は、保健・医療の分野になります。
青年海外協力隊としての看護師の仕事は主にこのような内容です。
- 病院スタッフへの指導
- 地域住民への啓発活動
- 看護学校での学生指導
看護師の派遣要請がある国
2024年春募集の要請情報では、看護師の募集は23名あります。
派遣先の地域は、フィリピン、ラオス、東ティモール、ネパール、ミクロネシア、トンガ、サモア、ボリビア、パラグアイ、ガーナ、マラウイ、ガボン、マダガスカル、ウズベキスタン、ブラジル。
参考までに、2つの募集要項を載せておきます。
青年海外協力隊 看護師の倍率は?
看護師の倍率は約46%と言われています。
応募者の2人に1人は実際に現地に派遣されている計算になります。
公式ホームページで確認
JICA青年海外協力隊については、公式ホームページに詳しい情報が載っています。
興味のある方はぜひご覧ください。
青年海外協力隊の看護師の給料
青年海外協力隊はボランティア事業なので賃金は基本的には発生しません。
しかしながら、現地での生活費、渡航費用、国内手当などが支給されます。
貯金がなくても青年海外協力隊に応募することは可能です。
現地生活費
派遣される地域の物価や通貨にもよりますが、月に4万円~10万円が支給されるといわれています。
住居はJICAが用意してくれるので、現地生活費の中に住居にかかる費用は含まれません。
受入国での生活費は、JICAが国ごとに定めた金額を支給します。金額は、JICA海外協力隊としての趣
旨に基づき、受入国の住民と同等程度の生活を営むに足る金額を、物価、為替変動等を勘案の上、定め
ています。なお、現地生活費は現地の生活のための手当であり、給料や報酬ではありません。
往復渡航費
日本と受入国との往復にかかる赴帰任時の旅費(航空賃・交通費・日当・宿泊費等)は、JICAが負担しま
す
国内手当
派遣前の訓練期間は月額40,000円、派遣期間中は55,000円が指定した日本国内の口座に振り込まれます。
訓練期間にも約70日(約10万円)の手当が支給されます。
訓練期間中 月額40,000円×派遣期間
派遣期間中 月額55,000円×派遣期間
活動期間が満了すると更に、月額20,000円の手当が支給されます。
海外協力活動完了金 月額20,000円×派遣期間
2年間の派遣期間を満了して帰国すると、約180万円の貯金がたまっているような仕組みになっています。
青年海外協力隊の看護師の仕事や給料まとめ
青年海外協力隊は1年に2回の募集があります。
看護師は毎回20人以上の募集があり、倍率は2倍前後と言われています。
活動する地域や仕事内容は要請よって異なります。
青年海外協力隊の活動には給料は発生しませんが、現地での生活、帰国後の生活に十分な手当は支給されます。
国際貢献に興味のある看護師の方はぜひ、募集要項などを調べてみたり、説明会に参加してみたりすることをおすすめします。
青年海外協力隊に応募するには、仕事の調整や身近な方の理解などが必要になりますので、大きな決断となるでしょうが、実現すればきっとかけがえのない経験になるでしょう。
国際貢献や国際交流に興味がある方には、ピースボートの世界一周の船旅もおすすめです。