看護師を目指す社会人にとって、学費の負担は気になるところですね。
でも、教育訓練給付金を使えば、その負担をぐっと減らすことができるんです。
教育訓練給付金制度は、働く人が新しいスキルを学んだり、資格を取ったりするためのサポートとして、国が用意しているものです。
社会人から新しいキャリアに挑戦したい人には、とても助かる制度です。
この記事では、教育訓練給付金を活用して社会人から看護師を目指すことについて紹介します。
- 社会人から看護師を目指している
- 教育訓練給付金について知りたい
教育訓練給付金とは
教育訓練給付金とは
教育訓練給付金は、働く人が新しいスキルや資格を身につけるために、国から学費の一部がサポートされる制度です。
看護師などの資格を取るための学校に通う際、この給付金を使って学費の負担を軽くすることができます。
給付金には種類があり、短期的な講座を対象とするものと、長期間の専門的な教育を対象とするものがあります。
簡単に言うと、「新しいことを学びたい」や「キャリアを変えたい」という人のために、国が学費の一部を補助してくれる制度です。
教育訓練給付制度は、働く方々の主体的な能力開発やキャリア形成を支援し、雇用の安定と就職の促進を図ることを目的として、厚生労働大臣が指定する教育訓練を修了した際に、受講費用の一部が支給されるものです。
このたび、厚生労働大臣が指定する特定一般教育訓練及び専門実践教育訓練の受講を令和6年10月1日以降に開始する方について、教育訓練給付金の給付率を引き上げる改正を行いました。
厚生労働省 ホームページより
教育訓練給付金の種類
教育訓練給付金制度は3種類に分けられます。
- 専門実践教育訓練
- 特定一般教育訓練
- 一般教育訓練
看護師の資格取得を目標とする講座は専門実践訓練になります。
専門実践教育訓練が、最も給付金の割合が高く対象となる期間も長いという特徴があります。
教育訓練給付金の対象者
教育訓練給付金の対象者は、以下のような条件を満たす人です。
雇用保険の被保険者の方
教育訓練給付金を受けるには、雇用保険に加入している必要があります。
通常、受講開始日よりも前の2年間に雇用保険の被保険者であった期間が必要です。
対象となる教育訓練を受講している方
教育訓練給付金の対象となる教育課程に参加していることが必要です。
専門実践訓練給付金の給付金額
専門実践教育訓練給付金は、令和6年10月から給付金が拡充されさらにお得になりました。
給付金について説明します。
専門実践教育訓練給付金の割合
受講費用の80%が支給されます。
これは、教育訓練にかかったお金のうち、80%が国から返ってくるということです。
専門実践教育訓練給付金の年間上限額
最大で年間56万円までが支給されます。
つまり、受講費用が80万円だった場合、64万円が支給され、実質負担額は16万円ということになります。
追加給付
資格を取得し、一定の期間(おおむね1年)働くと、さらに追加で20%の給付金がもらえます。
この追加給付は年間で最大16万円です。
これにより、看護師などの専門的な資格を取得するための学費を、少ない負担で支援してもらえる仕組みになっています。
詳しい情報は、厚生労働省やハローワークの公式ページで確認できます
教育訓練給付金制度を利用して看護師になるメリット
教育訓練給付金制度を利用すれば、格安の費用で看護師になることができます。
正看護師になるためには、一般的には3年間看護学校で学ぶ必要があります。
看護学校の学費は、公立か私立かで大きく変わります。
3年間の学費の総額が50万円以下という学校もあれば、200万円以上かかる学校もあります。
最大で、国から受講費用の80%が戻ってきますので、かなりお得です。
一見、高額に見える私立の看護専門学校の学費も、奨学金制度で「関連病院に3年間勤務すれば返済不要」というところもありますから、実質負担ゼロという場合もあります。
教育訓練給付金制度を利用できる看護学校
教育訓練給付金制度はすべての看護学校に適応されるわけではありません。
対象となる学校についてはこちらから調べることができます。
社会人から看護師を目指す方へ
近年、社会人から看護師を目指す方は増えています。
20代、30代の方はもちろんのこと、40代、50代からチャレンジする方も実際にいます。
どの看護学校にも、社会人を経て看護学校に入学したという方は一定数いますので、同年代の方と一緒に学べるという可能性は高いです。
看護師の仕事は、高齢化社会の日本ではますます需要が増えていきます。
今後、多くの仕事がAIに置き換わると言われていますが、看護師の仕事は今後も必要とされます。
日本全国、人が住んでいるところには看護師の需要があり、どこのクリニックや病院も人手不足が慢性化しています。
働きたいときに仕事がないということはほとんどありません。
教育訓練給付金制度を利用すれば、泊安の費用で看護師になることができます。
看護師を目指してみようかなと思っているようであれば、ぜひチャレンジしてみて下さい!
教育訓練給付金で社会人から看護師になる まとめ
社会人から看護師を目指す方は年々増えています。
雇用保険に2年以上加入している方であれば、教育訓練給付金制度を利用することで格安の費用で看護学校に通うことができます。
看護師免許があれば、一生仕事に困ることはありません。
社会人から看護師になってみようかなと少しでも考えている方は、ぜひ教育訓練給付金制度をよく調べてみて下さい^^