看護師のみなさん、毎日おつかれさまです。
大切なお金の管理はどうしていますか?
もしかすると普通預金にとりあえず預けているという方が少なくないのかもしれません。
私も長い間そうでした。
貯金少し増えてくると「お金ってこのままにしておいていいのかな」と思うようになりました。
貯蓄型の保険や投資信託を経験した後、約2年前に始めたのが株です。
現在は、所有している株の値上がり益が130万円を超えています。
値上がり益以外にも、配当金や株主優待の恩恵もあります。
今回は、株に興味がある看護師の方に株の簡単な基礎知識と普通の看護師の株の体験談を紹介します。
- 株に興味があるけど何から始めたらいいのか知りたい
- 株ってよく分からない
看護師はお金に疎い?
看護師は、一般的に経済や金融に関する基礎知識が乏しく、お金に疎い傾向にあります。
例えば、こんなことはありませんか?
- 高給エステや高級布団のローンの契約をした看護師の知り合いがいる
- 医療保険や介護保険の制度をよく知らない
- 検査や薬の値段を知らない
- シリンジや輸液セットなどのコストに無頓着
- 給料明細の見方がよく分からない
- 円高円安がよく分からない
なぜ看護師がお金に疎いのかを考えてみました。
看護学校で経済について学ばない
看護師を養成する看護専門学校、短大、大学では、当然ながら医療や看護の教育に重点を置いています。
そのため、お金や経済に関する教育はほとんどされていないということが考えられます。
忙しすぎてお金については後回し
看護師の仕事は、不規則であったり、毎日忙しいスケジュールで行われます。
日々の患者のケアや医療チームとの連携に追われる中で、お金や投資について深く考える余裕がないという方も多いのかもしれません。
医療の現場ではお金はタブー?
看護師の間では、お金や経済について話すことがあまり一般的ではない場合があります。
私は看護師としていろいろな職場で働いてきましたが、看護師同士でお金の話する機会はあまりなかったように思います。
仕事上の倫理や患者のケアに関することが主題となることが多いため、お金に関する話題がタブー視されることもあります。
給料が足りない?
看護師の給与が少なく生活していくのに足りなければ、そもそも運用する資金がありません。
給与が不安定な場合や労働条件が厳しい場合、お金に関する教育や計画を立てることが難しくなります。
これらの要因が組み合わさって、看護師がお金に疎い傾向にある可能性があります。
しかし、お金の管理や投資について学ぶことは、将来の安定や満足度向上につながるスキルなのでとても重要です。
株の前にまずは専門家(FP)に相談
私は、株を始める前にファイナンシャルプランナー(FP:金融の専門家)の方に資産運用について相談したり、実際に少しずつ金融商品を試したりしました。
そしてFPの方の説明を聞いているうちに少しずつお金の知識を身につけることができました。
そして実際に貯蓄型の保険に加入してみたり、投資信託を経験したりして、お金を寝かせているだけで増やすことができることを体感していきました。
貯金を運用していくアドバイスをもらうためには、FPの方に相談することをおすすめします。
株の前に「貯蓄型の保険」を試してみた
株に興味をもち始める前に、20代で貯蓄型の保険を試したことがありました。
この貯蓄型のの保険の経験が、その後投資を始めるきっかけになったと思っています。
今でも、米ドルやオーストラリアドルの積み立てなどを継続しています。
貯蓄型の保険
貯蓄型の保険とは、保険と貯金が一緒になったようなものです。
貯蓄型の保険は、将来のリスクに備えるだけでなく、お金を貯めたり増やしたりすることができます。
具体的には、あなたが保険料を支払うと、保険会社はその一部を死亡保障や終身保障などの保険カバーにあて、残りの部分を貯金として積み立てます。この貯金部分は、将来の支出や重要な目標のために使うことができます。
もしも予期せぬ事故や病気などで亡くなった場合、死亡保障部分が家族や指定の受益者に支払われます。
一方で、保険期間が終了した際には、積み立てた貯金部分が支払われたり、またはそれを使って年金などの収入を得ることができます。
簡単に言えば、貯蓄型の保険は保険と貯金を組み合わせたもので、将来の不測の事態に備えつつ、お金を貯めることができる商品です。
貯蓄型保険の体験談
恥ずかしながら私は、保険というのは「死亡保障や病気になったときの入院費の保証」という認識でした。
しかし、保険には貯蓄型の保険やドルやユーロなどの外貨建ての保険などもあり、資産運用にもなる保険商品がたくさんあることを知りました。
私が初めてお金を増やす目的で契約した保険商品は、米ドルの商品でした。
簡単に説明すると、「100万円分の米ドル(当時約10,000ドル)を10年寝かせておくと、10年後に15,000ドルになる」というもの。
もう少し詳しく説明すると、「100万円分の米ドルを年利5%で10年間運用する」という商品でした。
当時1ドル100円前後の時に契約をして、10年経った頃には1ドルは120円台になっていました。
そして10年後に解約した時には、最初に預けた100万が175万円に増えていたのです。
これは嬉しかったですね。
もっと預けておけばよかったなと思いました。
その時々によって旬な商品がありますので、どんな商品があるのかを保険屋さんのFPに相談してみることはおすすめです。
以前は、保険屋さんとは喫茶店で待ち合わせをしたり、自宅に来ていただいたりしてお話を聞いていましたが、最近はショッピングモールなどに保険の相談窓口があったり、オンラインでの無料相談も増えています。
自宅で保険の相談ができるなんて、とても便利なサービスだなと思います。
株の前に「投資信託」を試してみた
私が30代の頃に銀行員の方の勧めで始めたのが投資信託です。
投資信託は安心感があるので、今も続けています。
投資信託とは
投資信託は、複数の人がお金を集めて一緒に投資する仕組みです。
例えば、あなたが投資信託に参加すると、あなたのお金は他の投資家のお金と一緒に集められ、プロのファンドマネージャーがそのお金を使って株式や債券などのさまざまな投資商品に投資します。
ここで大事なのは、プロのファンドマネージャーがお金を適切に管理してくれるということです。
彼らは市場の動向や企業の情報を分析し、投資先を選んでくれます。
そのため、自分で株式や債券を選ぶ必要がなく、専門家が代わりに選んでくれるので安心です。
また、投資信託はリスクを分散することができます。
ファンドマネージャーがさまざまな投資商品に分散して投資するため、一つの企業や産業の影響を受けやすい個別株式に比べてリスクが少なくなります。
投資信託には、株式型や債券型などさまざまな種類があります。
投資信託のリスクは、低リスク低リターンから高リスク高リターンまで5段階くらいあり、自分でリスクの許容度を選ぶことができます。
簡単に言えば、投資信託は自分で投資する時間や知識がないけれども、お金を運用して増やしたいと考える人にとって、手軽で便利な投資方法です。
投資信託の体験談
普通預金にある程度のお金が貯まってきた頃に、銀行から電話がかかってきました。
そして勧められるがままに銀行に足を運びました。
私自身、普通預金に貯めたままにしているお金をどうしたらいいのかわからなかったので、銀行から連絡をいただけたのはありがたかったです。
銀行に行くと、普通預金の一部を運用するお話がありました。
やはり、元本割れが怖かったので最初は低リスクの投資信託を契約しました。
あれから約10年が経ち、いくつかの投資信託を試しましたが、今のところ損をした商品は一つもありません。
それどころか思いのほか大きな成果が得られたものもあり、資産は大きく増えました。
興味のあった株にチャレンジ
貯蓄型保険や、投資信託などでお金を増やすことを成功した経験や、株主優待の特典などから株にも興味をもち始めました。
株とは
株は、会社の一部を所有する権利を示す証券です。
言い換えると、会社が小さな部分を売って、それを買った人はその会社の一部を所有することができるのです。
その証拠として、株主には会社の利益の一部を受け取る権利や、会社の経営に参加する権利が与えられます。
株を持っていると、その会社が利益を出した場合には利益の一部を分けてもらえる可能性があります。
これを「配当」と呼びます。また、会社が成長して株価が上がれば、株を売ることで利益を得ることもできます。
ただし、株は投資の一形態であり、投資にはリスクが伴います。
株価は市場の状況や会社の業績などによって変動します。
そのため、株を購入する際にはリスクを理解し、自分のリスク許容度に合った投資をすることが重要です。
簡単に言えば、株は会社の一部を所有することで、その会社の成長や利益を共有することができる投資です。
株の体験談
株主優待っておもしろそうだから、株を買ってみようかな。
そんな軽い気持ちで約2年前に初めて買ったのはマクドナルドの株でした。
それから、少しずついろいろな銘柄を買い足し、現在11銘柄を保有しています。
含み利益は現在+130万円ほどになりました。
2年以上たっても株式のチャートの見方もあまりよく分かりませんし、株の知識も乏しいままです。
「興味はあるけれど株は難しそうだから勉強してからでないと始められない」と考えている方も多いかもしれませんが、それではいつまでたっても株を始めることができません。
いきなり大金をつぎ込むのではなく、お小遣いや余剰資金の一部を使って様子を見ながら少しずつ始めてみることもおすすめです。
株に興味があるけどいくら必要?
100株単位の売買が基本
日本では、株は100株単位での売買が基本です。
例えば、1株500円の銘柄だと500円×100株=5万円が必要な投資額になります。
少額からでも始められる
しかし、1株単位で売買できる証券会社もあります。
1株単位で売買できる証券会社はいくつかありますが、手数料がお得なのはマネックス証券や楽天証券です。
マネックス証券や楽天証券であれば、小銭程度の少額から株を始めること可能です。
株で得られる利益はどんなもの?
株から得られる利益は主に3つあります。
株の値上がり益
「株の値上がり益」とは、株を安く買って高く売ることで得られる利益のことです。
株式市場では、株価が上昇すると、株を持っている人はその株をより高い価格で売ることができます。
その差額が値上がり益となります。
例えば、あなたが100円で1株の株を購入し、その株価が150円に上昇した場合、あなたは50円の値上がり益を得ることができます。
これは、100円で買った株を150円で売ったことによる利益です。
株が値下がりすれば、利益はマイナスとなってしまう可能性もあります。
値上がり益を得るためには、株価が上昇する銘柄を選んで購入し、それを適切なタイミングで売ることが重要です。
配当金
株主は株の「配当金」を受け取ることができます。
会社が利益を出したとき、その一部を株主に分配することがあります。
この分配されるお金のことを配当金と呼びます。
例えば、あなたが100株の株を持っており、その会社が1株あたり10円の配当金を支払うとします。
その場合、あなたは100株 × 10円=1,000円の配当金を受け取ることができます。
これは、あなたがその会社の株主であるために得られる利益の一部です。
配当金は、株を保有しているだけで自動的に受け取ることができます。
会社の業績や経営方針に応じて、配当金の額や支払いの頻度が変わることがありますが、配当金は株主にとっての利益の一つです。
配当金の支払いの頻度は、会社の方針や業績によって異なりますが一般的には年1回または年2回です。
株主優待
「株主優待」とは、株主がその会社から特典やサービスを受けることができる制度のことです。
つまり、会社が株主に対して感謝の意味を込めて提供する特典です。
例えば、株主優待としては、会社の商品やサービスを割引価格で購入することができる場合があります。
また、会社が運営する施設の入場料が割引されたり、特別なイベントに招待されたりすることもあります。
株主優待は、株主が会社の株を保有していることが条件となります。
株主優待も株の楽しみの一つです♪
株を始めてみてよかった
2年前に軽い気持ちで始めた株でしたが、今は始めてみてよかったと心から思っています。
私は買った株のほどんどを売らずに、保有したままにしています。
簡単にいうと、ほったらかしの状態です。
そんなほったらかしの株ですが、株全体の値上がり益は2年間で+130万円を超え、配当金として年間で5万円程度の利益があります。
そして、株主優待の商品券で本を買ったり、マクドナルドのハンバーガーを食べたりしています。
マクドナルドでは株主優待券を使うので、娘のハッピーセット代しかお金を払っていません 笑
株に興味のある看護師は少ない?
看護師はお金に関する教育を受ける機会が少ないこともあり、お金についてあまり詳しくない人が多いかもしれません。
実際に、身近な看護師同士でお金の話をすることはほとんど経験がありませんでした。
株に興味があるけど不安があるという方は、まずは貯蓄型の保険や投資信託などでFPの意見を参考にしながら低リスクの商品を試すことから始めてみるといいかもしれません。
また、株は少額でも始められるので、気になる企業の株を少し買ってみて様子をみるのもおすすめです。
まとめ
毎日大変なお仕事をして得た大切な給料。
増やせるものなら増やしたい気持ちはどの看護師も持っているのではないでしょうか。
でも実際に、積極的にお金を増やすことを実践している看護師はまだまだ少ないのかもしれません。
この記事では、株に興味があるけど一歩踏み出せないでいる看護師の方に私自身の体験談を軸にして、お金を増やす方法を紹介しました。
お金について少しずつ学んでいこうと思う方は、日々のお仕事に忙しくても少しの時間をお金の勉強に割いてみてください。
将来のためにも、今から始めることが大切です。
株に興味がある方は、いきなり大金を投資する必要はありません。
少額から始められる証券会社もあります。
株はまだ少し心配だという方は、リスクを分散させるために投資信託などを利用することもできます。